鼠経ヘルニアとは
経ヘルニアは小腸などの臓器が腿の付け根にある筋膜の間から出てしまうことで、皮膚の真下に臓器がある状態です。外鼠経ヘルニアと内鼠経ヘルニアがあり、前者は一般的には脱腸と呼ばれるもので、小児に多く、鼠経ヘルニアの患者様のほとんどを占めています。後者の場合は、中高年の男性に多く見受けられ、加齢などによる腹部に筋肉の壁が弱くなることで筋膜の間から臓器が飛び出た状態になります。立ち上がった際やお腹に力を入れた場合に太ももの付け根付近が膨らむようであれば、鼠経ヘルニアの可能性があります。
なお、どちらの鼠経ヘルニアであっても自然治癒することはありません。そのため基本的には手術以外に治療法はありません。問題がないからと放っておくと、はみ出しているもの(腹膜や腸の一部)の重さによって、どんどん大きくなります。
手術では、皮膚を五円玉に隠れるほどの2cm切開し(Two finger method手術)メッシュを植え付ける方法(メッシュプラグ法)を施行しています。