茨城県那珂市横堀1291-29
TEL 029-298-3922

下肢静脈瘤

下肢静脈瘤とは

下肢静脈瘤とは

足の血管がまるで瘤(コブ)ができたようにボコボコと浮き出ていたり、足の皮膚が変色するなどの症状が現れるのを下肢静脈瘤と言います。これは足の静脈に備わっている弁(血液の逆流を防止している弁)が適切に閉じなくなることで、血液が足の静脈に溜まってしまい、血管が次第に拡張することで青く浮き出てしまう疾患です。このような状態になる原因としては、長時間の立ち仕事、加齢、女性の出産・妊娠、脂質異常をはじめとする生活習慣病、喫煙習慣などが考えられています。

ただ、このような症状が現れたとしても、ただちに健康への影響があるということはなく、多くの場合は良性です。ただ、そのまま放置をしていても治るということもありません。そのため、見た目が気になる、足がむくむ、だるい、重いといった症状が見られたら、一度ご相談ください。

主に2つのタイプがある

下肢静脈瘤は大きく分けて2つのタイプに分けられます。ひとつは、足の表面の比較的太い静脈の血管で起こる伏在型静脈瘤で、もうひとつが伏在型の静脈より枝分かれした血管で起きる軽症静脈瘤(側枝静脈瘤、網目状静脈瘤、蜘蛛の巣状静脈瘤)です。

伏在型静脈瘤は、症状としては足のだるさや重さ、疲れなどを感じ、こぶ状の血管が太ももの内側からふくらはぎの内側や裏側にかけてみられ、病状が進行した状態になるとコブが大きくなり、だんだん盛り上がります。進行しすぎると手術が必要になります。

軽症静脈瘤は、小さい血管で起きる症状ですが、この血管にも逆流防止弁が備わっているので、この弁の機能がうまく働ないことで逆流します。ひざ裏やふくらはぎで起こりやすく、血管がコブ状になることはありませんが、血管が赤紫や青色に変色し、それが皮膚下から浮かび上がり、網目、または蜘蛛の巣のような模様が見られます。こちらは主に中高年の女性の方に多く、症状はほとんどありません。そのため見た目が気になるので治療したいという場合は、保険が適用されず自費になります。

主な症状について

以下のような症状がみられたら下肢静脈瘤の疑いがありますのでご相談ください。(例)

  • 脚に血管の瘤がある
  • 足がむくんでいる(むくみに左右差がある)
  • 足がつる(寝ているとき、もしくは明け方)
  • くるぶしの上に潰瘍がある
  • ふくらはぎがだるい、重い、疲れやすい など

検査について

下肢静脈瘤が疑われる場合、問診・視診・触診といった検査のほか、医師が必要と判断したら超音波検査を行います。超音波検査とは、腹部などの臓器を診るのによく用いられる検査で、この場合は足の皮膚にジェル状のものを塗り、塗った場所にプロープと呼ばれる端末機器を当てて、どこの静脈にどの程度の逆流があるのかを調べ、治療が必要かどうかを判断します。なお、検査は患者様が立った状態で行います。痛みはまったくありません。

治療について

検査の結果、治療が必要と判断した場合、当クリニックでは主に弾性ストッキングを使う圧迫療法、静脈に硬化剤を注入する硬化療法のほか、手術療法も行います。手術療法については、ストリッピング手術もしくは、レーザーを照射する手術を行います。詳細は以下の表の通りです。

圧迫療法(弾性ストッキング)
医療用弾性ストッキングは、普通のストッキングとは違う特殊な編み方でつくられており、足を強く圧迫します。これを着用することで、静脈瘤を含めた表面の静脈は圧迫されるようになり、血液が心臓に戻りやすくなります。自分の体に合ったサイズと強さの弾性ストッキングを着用すれば、静脈瘤の進行をある程度止めることができます。
※診察は保険適応ですが、弾性ストッキングのご購入費用は保険適応外です。
硬化療法
静脈に血管を固める薬(硬化剤)を注入し、弾性包帯で皮膚の上から圧迫して血管を閉塞させる治療法になります。患部の静脈を閉塞させると、血液は正常な静脈を流れるようになって、症状が改善していきます。比較的細い静脈瘤に有効と言われています。
ストリッピング手術
レーザーに対応できない太い血管(伏在型静脈瘤)などに行われる手術で、ひざ下と足の付け根の2ヵ所を切開(2~3㎝ほど)し、細いワイヤーを静脈の中に入れ、ワイヤーごと静脈を引き抜くという施術になります。なお引き抜かれた箇所を通るはずの血液は、足の他の静脈を通って心臓に戻るようになるので心配いりません。
当クリニックは、ストリッピング手術を局所麻酔(TLA麻酔)で行いますので、日帰り手術(手術時間は50分ほど)が可能です。この麻酔は出血が抑制でき、鎮痛効果が長時間持続するといった特徴があるので、手術がスムースに、また痛みをある程度抑えることもできると言われています。
ストリッピング手術は、再発する可能性が低く、歴史も長い治療法ですが、静脈を引き抜く際に強い痛み、皮下出血、引き抜いた血管の周囲にある神経を傷つける可能性もあります。
そのため手術前には超音波検査で逆流の範囲をしっかり把握し、原因箇所のみスポット的に引き抜く選択的ストリッピング手術や、可能な限り神経損傷などの合併症を防ぐために血管の内側から原因の箇所を抜く内翻式ストリッピング手術を取り入れています。
診療科目
内科・外科・肛門外科・消化器内科
最寄り駅
JR水郡線上菅谷駅
住所
〒311-0103
茨城県那珂市横堀1291-29
(旧かぼちゃクリニック跡地)
電話
029-298-3922
診療受付時間
※当分の間、土曜診療は以下の通りになります
・第1,3,5土曜日は午前11:00まで(午後は手術のみ)
・第2土曜日は午前11:30まで(午後も通常診療)
・第4土曜日は午前11:30まで(午後は手術のみ)
9:00〜11:00
(※第2、4土曜
11:30まで)
休診
15:00〜16:30 休診 手術のみ 第2以外は
手術のみ

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